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うぃずおん神話学講義

wizardryonlineの中の架空の大陸、アザルス大陸に伝わる架空の神話や伝承やこぼれ話を切った張ったする、ミスカトニック大学神話歴史学学生の小ブログ。
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はじまりの「神話」②こうして世界は作られた

日は上り、そして沈む。でも日の光は死んだわけではない。

夜の長い帳が下りて、しばらく闇が空を支配するけれど、また日は上るの。

これが「循環」よ。(移りゆくアヴルールの僕に栄えあれ。)

世界の基本則、という人もいるわ。

今日は創造神アヴルールがどうやってこの世界を創ったかというお話。

どうやってわたし達が輝く太陽を、美しく感じ。うつりゆく季節に心を躍らせるか、というお話でもあるわ。

では、一緒に神話を紐解いていきましょう。

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【神話②】

「アヴルールは最初に生み出したのは
光の元素~ルクス(LUX)
闇の元素~レクス(LEX)
光の元素からは光天使が、闇の元素からは闇天使が生まれ、それぞれがアヴルールの「神使(しんし)となった。
アヴルールは神使達を使役して、
空~イエア(YEA)
地~アルフ(ALF)
水~ダール(DAL)
火~ファー(FUR)
風~ティル(TER)
を作り、さらに
色・変異~リィン(RIN)
を生んだ。これらの元素で世界は構成された。」

さて、今回はここまで。

ずいぶん創造神様も頑張ったわね。世界のもとになる材料がたくさんできてきたわ。

アヴルールが最初に生み出したのは光と闇の元素。そうよ、闇は光がない状態ではなくて、闇がある状態ということなの。ここらへんは魔法を使う冒険者諸兄の皆様にはむしろ腑に落ちる表現かしら?

ここに世界で最初の「循環」。光と闇が生まれたわ。

何故これが「循環」と呼ばれるかわかるかしら?実は「光」は絶対神アズが起きている時間のこと「闇」は絶対神アズが寝ている時間のこと、アヴルール様はそうやって「光」と「闇」を定めたといわれてもいるわ。

さて、ここで「循環」の正体が明らかになるわね。

この世の「循環」の大本とはつまり、絶対神アズ様の中にある異なる二つの性質、そのことなの。寝ているときに起きている人はいないでしょう?だから「光」と「闇」は同時には存在できないのよ。でも絶対神アズ様、もとい神様もお眠りになるのかしら?

神話はわたし達にわかるように神様の世界の話を人間の尺度で解釈した話だから、「神様が眠る」というのは人間の睡眠とは違うかもしれないわね。(おお、いと偉大なるアヴルールは常しえに眠らぬ者なり、閉じぬ眼でこの世をご覧になりたもう。)

ともあれ、宇宙そのもののである絶対神アズの眠りとそれから生じた覚醒の意識の中から光と闇の循環が生まれ、絶対神アズ様に褒められた創造神アヴルール様は両元素から生まれた「神使」というお使いとともに次々にもっと複雑な循環を生み出されていくわ。

それが空・火・風・水・地の循環よ。

でもこの状態の五つの元素は今わたし達がしっているようなものではなかったの。色もなく、それぞれ自体はそう変りもしない。無色透明な地・火・水・風だったそうよ。なんだか想像しにくいうえに無味乾燥とはこのことね。

「空」とは空間の事ね。何もない。あるいはあるべきものがない。そういう場の事なの。この「空」を通じて以下の四つの元素が生まれることになるのね。五つの元素の中でも「空」はテーブル、残りの四大元素はテーブルの上にのっけられたフルーツといったところかしら?あら、ごめんなさい。ちょっとわかりづらいたとえよね。

「火」はあえて現在のわたし達の感覚で強引に表現すると、熱さの違いだけしか感じることのできないものだったわ。この時代の「火」は熱さだけの存在。こことあそこは熱さが違う、そのようなものだったの。光の強さと闇の暗さだけしか、この時代の「火」にはもってなかったのね。

「風」は濃縮された光と闇のうねり、巡りゆく規則正しい運動を持つ輝きでしかなかったわ。何を言っているのかわからないって?まだすべてのものに色がなかった時代の「風」の話ね。

「水」はもう少し想像しやすいわ。この時代の「水」は光と闇の流入と流出を通じて、一時的な形を獲得するもののことね。でも固まることはできないわ。「水」は「水」として流入と流出を続けていたの。

「地」は凝縮され、初めて強固な形を成した元素の事よ。はっきりと見て取れる光と闇の塊だったといわれているわ。

この四つが循環する世界。それがアヴルールが作り出した「第二の循環」の世界よ。今とはずいぶん様子が違うわね。

ただ四大元素がゆっくりめぐるだけの世界。今のわたし達の言うところの「四季」のような変化はあったようだけれど、これではあまり面白くないわ、絶対神アズ様も「がんばってるんだけどな~もうちょっと何かほしいよね~」という感じだったらしいわ。

そこでアヴルールはすべての元素に色を付けた。色・変異の元素~リィン(RIN)を御創りになって、移り変わりゆく世界を色で識別することができるようになったのよ。

色の違いで識別することを獲得した世界は、だいたい今のようなものになったわ。山はその緑を、海はその青を、火は赤々とした煌めきを、風はすべての色を撫で、その中に潜む色と変異を循環させることができるようになったの。

こうしてこの世界には美しいものがいっぱいできました。光と闇と、あらゆる色に染まった美しい世界が生まれたのよ。この仕上がりには絶対神アズ様もご満足されて、創造神様の肩の荷もおりました。

めでたし、めでたし・・・

となってしまってはわたし達にはちょっと困るのよね。だってわたし達はまだこの世界に登場してないんですもの。

そう、この世界にはまだ生き物は居なかったの。

では次回、どうやってこの世界にわたし達生物が生まれたのか。という話をするわね。もちろんお父様とお母様が・・・という話ではないわ。神話の世界のお話よ。

それでは、アヴルールの御名が称えられんことを。あなたとわたしに幸せがありますように。
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ミスカトニック大学アザルス大陸分校で神秘歴史学を専攻している学生です。アザルス大陸に伝わる様々な伝承や神話を紹介・解説していきます。
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